後世に伝えるための紙芝居を作る
地域おこし協力隊
暮らし
2022年10月18日
読み聞かせサークル「くれよん」
戸沢村では、子供たちが地域の人たちと触れ合う機会を多く作って、「社会力」育成と表し、「ふるさと」を愛する心豊か村民を増やしていく活動を教育の中心(共育)に据えています。その一環として、全学年(1年生~9年生(中学3年))、月に1.2度朝15分間絵本の読み聞かせを行なっています。その活動を中心的に行なっているのが、読み聞かせサークル「くれよん」です。「くれよん」は活動を始めて20年近く経つ歴史を持ったサークルです。
各メンバーが読み聞かせを行なう学年に合わせ内容を吟味していそうです。中には落語を話して、児童・生徒の興味を引いているメンバーもいます。
1970(昭和45)年4月24日、最上川対岸集落(柏沢)の分校から船で最上川を渡り、運動会の練習に行った後集落に戻る途中、事故が起きました。児童8名と先制2名を乗せた船がエンジンから出火し、全員が川に投げ出されました。児童8名と船頭さんは転覆するのを見ていた別の船に助けられましたが、先生2名は雪解け水の冷たい川に流されてしまい、残念ながら25才という若い2人の先生の尊い命が失われました。事故近くの最上川沿いを走る国道47号線沿いには石碑が建立されています。
「くれよん」の皆さんで亡くなられた痛ましい事故が起きたことを風化させないため、2年間かけて2017年に12枚の紙芝居を製作しました。
4月24日を殉難の日と定め、毎年戸沢学園の6年生がお参りに訪れるとともに、紙芝居の実演が行なわれています。
地域おこし協力隊インスタグラムの2022年9月12日に、紙芝居の動画(一部分)を掲載していますので、よかったらのぞいて見てください。