農家をベースに多角化に取り組む<安食浩司ご夫妻>

農業についていかがですか?

田んぼの面積は、7ha(7万㎡)ほどありますが、米の単価が低迷する中でいろいろな工作機械の購入が必要となるので、米だけで生活していくのは難しいのが現状です。畑が0.8ha(8千㎡)あり、20種類ほどの野菜を栽培しています。こちらは、近隣の店舗などに直接納め、直販として商品を出しています。また、戸沢村や最上地方の出張販売のイベントにも積極的に参加しています。売れ筋の把握やお客様からの反応がわかるため、「どうやったら売れるのか」「何を作ったらお客様が喜ぶのか」など考えながら野菜を作るのが楽しいので、やりがいを感じています。

他の取組みについていかがですか?

10年ほど前から農家民宿を始めています。出張販売のイベントで仙台などへ行った時に、農家民宿のPRも行っています。少しずつお客様が増えてきていて、遠方から見えるお客様の多くは2泊されます。田植え・稲刈りや野菜の収穫の農作業体験や山菜取り、そして甘酒・味噌・くじら餅などを作ったり、河原で芋煮会をするメニューを作り、退屈させない取組みをしています。また、戸沢村産の豚肉(戸沢豚)を使ったとんかつや山形産の鶏肉(山形さくらんぼ鶏)と自家製の米や野菜を使ったランチも始めました。

来たお客様の中には、食事や体験を通して「おいしい」「よかった」という声をいただき、米や野菜の注文をもらうことがあり、人のつながりが少しずつ広がっているなと感じています。

お客様についていかがですか?

いろいろな年代のお客様や海外の方も来るので、お話しする楽しみがあります。自分たちと違った経験の話を聞くと、とても勉強になり、宿泊施設をやっていなければ聞けない内容に刺激を受けることも多くあります。自分の知識の幅が増え、すごいことだと感じています。

今後はいかがですか?

農家・農家民宿・ランチ・直販と少しずつ幅を広げてきて、お客様の輪が広がっている実感があります。できる範囲でこれからも新しいことにチャレンジしながら、 楽しんでいけたらと思っています。